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基礎学校での学科計画
生物
自然を経験させ、観察させることを出発点として、生命の存続条件と自然との関係について理解させる。また、人間に関する生物的な知識および生命の発展について、必要な知識を習得させる。
生物の授業での中心課題は、生き物と自然を尊重し、大切にすることを会得させることである。このことには、生徒に生物学的視点から環境問題を考えさせ、環境保全のための行動パターンを習得させることも含まれている。
科目の構成と性格
生徒たちは、生態学的体系と関連させて環境問題を検討することにより、それらの問題の研究に必要な具体的な基礎資料を得ることができる。
環境への影響の程度を理解するには、植物と動物の生存条件に関する知識を充分に持たねばならない。生物学が環境問題の解決に貢献しているが、それは生物の多様性と相互依存性を解明するのに役立つからである。

 

基礎学校での学科計画
地理
生徒たちが、天然資源は無尽蔵でないことを知り、その点に関する知識を更に深め、既存の資源の需給をもっと有効かつ賢明に行うように努力させる。人類とその周囲の環境との関係を分析するには、生態学に関する基礎的な知識と見解を持っていなければならない。
努力日標
学校は地理の授業において下記のことに努力しなければならない。
●自然と社会、世界の色々な地域における両者の関係についてよく知り、それにより人類の生存条件について充分に説明できるようにさせること
●資源の配分と利用の色々な代替方法について検討し、選択する能力を高め、生態学的な思考を自信をもってできるようにさせること

 

以上、生物では生態学や生物多様性と環境問題を重視し、地理では天然資源や地域環境と人間活動との関わりについて学ぶこととしている。第4章で詳しく述べるが、これ以外にも物理、化学をはじめとして歴史、家庭科、体育と保健、宗教にいたるまでの多くの科目で同様に、環境問題に関わりを持たせた内容となっている。

 

 

 

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